記事ピックアップ

誰似?

誰似?(最終章)

  
  
  

本日の記事は、昨日の続きです。

  
  

252

  
  
  
  

バンドのメンバーの中で、

1番才能があると思われていたヤツが

大学受験のために脱退した。

  
  
  
 

バンドは一気にしらけた。

しょせん趣味の世界。

これで食っていけるとは、誰も思っていなかった。

  
  
  
  

バンドは解散し、現実の世界に引き戻された。

そしてぼくも遅らばせながら

受験勉強を始めた。

  
  
  

253

 

 

予備校には通わず、おふくろの知人から紹介してもらった

「アニキ」に、勉強をみてもらった。

ぼくは「アニキ」を受け入れることで

長い反抗期とおふくろとの戦いを終焉した。

 

 

「アニキ」は、ぼくが大学合格するまで

ずっとサポートしてくれた。

相変わらず、たびたび起こる

おふくろとのけんかの仲裁もしてくれた(笑)

 

 

これは、本当に偶然の話だが

「アニキ」はその後、大学教授になった。

そして、そこでバニラファッジは彼の教え子となり

「アニキ」の講義を受けていた。

実はデキの悪い彼女も、無事卒業・就職するまで

どっぷりと世話になっていた(笑)

 

 

話を戻して…

そしてその後、ぼくも無事大学を卒業し

いち社会人として忙しい毎日を送っていた。

そんなある日…

 

 

 

254_2

 

 

 

何も迷いはなかった。

父親は、その後再婚(3回目!)していたため

おふくろが参列しないことはわかっていた。

 

 

本当に、そっと行ってそっと帰ってくるつもりだったが

実際にはそうはいかなかった。

向こうの親族が次から次へとあいさつに来た。

中には「君がクリームくんか!」と、泣き出す人もいた。

誰が誰だか全然わからなかったが

唯一、ひと目でわかった人たちがいた。

 

 

ぼくの2人の姉だ。

 

 

非常に不謹慎な話だが

2人とも、とてもきれいな女性だった。

凛として棺に付き添っていた姿が、とても印象的だった。

ぼくは、おじぎをして前を通過しただけだった。

 

 

姉たちは姉たちで、複雑な人生を歩んできたのだろう。

何も会話はなかったが、とても濃密な時間が流れた。

 

 

さて、その後ぼくとファッジは縁あって出会い

 

 

256

 

 

 

 

もちろん、それを1番驚いたのは「アニキ」だった。

 

 

 

ダンナの話は、これで終わります。
3人の子の父となったダンナは
今日もオレ流の子育てをがんばってます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!









スポンサーリンク
3 / 3
12
3