嫁入り物語:episode 8

ファッジの嫁入り物語:episode 8

 

 

そんなこんなで、両家の顔合わせもすんだが

 

 

 

ep8-1

 

 

結納の時は、仲人を快く引き受けてくれた

アニキ夫婦が両家を行き来しただけで

 

 

ep8-3

 

 

 

両家の親が、それぞれの家を訪れることはなかった。

私の姉が結婚した時は

家も近いし、家庭環境も似ていたこともあって

義兄の両親とうちの両親はとても意気投合していた。

 

 

ep8-2

 

 

若夫婦とは関係なく

一緒に釣りに行ったり、旅行に行ったりしていた。

 

 

 

それを思うと、自分の結婚に少々の不安も感じたが

35歳と26歳の当人同士はラブラブなわけで

それで破談になるということはなかった。

 

 

 

 

ep8-4

 

 

当時はまだ、結婚式のメニューといったら

鯛の尾頭付きのお祝い御膳が主流だった。

でも、せっかくフランス料理が自慢の老舗のホテルを

予約したのだからと、憧れのフルコースをねだった。

 

 

 

しかし当日、抹茶家の強い要望で

フルコースにお赤飯がプラスされていた。

今から思えば、ダンナが一生懸命

お義母さんたちを説得したんだろうなと思う(笑)

 

 

 

そして、結婚式と言えば花嫁衣装。

私は母と2人で衣装合わせに行った。

 

 

たしか打ち掛けを5着ほど羽織った頃…

 

 

ep8-5

 

 

と、ピンクの色打ち掛けを私が羽織った時に

母の目が輝いた。

 

 

ep8-7

 

 

この時初めて、

「ああ、私、本当に結婚するんだなぁ…」と感じた。

 

 

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嫁入り物語:episode 7

ファッジの嫁入り物語:episode 7

 

 

 

 

今回は少し、私の母の話を…

 

 

 

ep7-1

 

 

 

だから私は母から姑の苦労話をあまり聞いた事がない。

 

 

 

ep7-2

 

 

 

5人の妹弟は、もちろん全員独身で

母は二十代で、あまり年の変わらない義妹や義弟の

母親代わりをすることになった。

 

 

4人の義妹はそれぞれ仕事を持ち、

OLや銀行員やデパガールといった

今も昔も変わらない、独身貴族だった。

一番下の弟にいたっては、まだ大学生で…

 

 

ep7-3

 

 

それはそれで大変だったそうだ。

妻であり、幼い私達の母であり、黒蜜酒店のおかみであり

5人の義妹弟の母親代わりでもあった。

で、その最たることは…

 

 

ep7-4

 

 

 

義妹の母親代わりとなって

4人の嫁入り支度を整えたことだった。

 

 

 

ep7-5

 

 

 

今でこそ、懐かしい思い出話として話せるが

当時は本当に大変で、何度も隠れて泣いたことがあったそうだ。

 

 

しかし、私の記憶では

いつもワイワイガヤガヤと楽しい大家族だった。

みんな嫁いだ後も盆暮れとなれば集まり再び賑やかになる。

(そんな時も、母は大変だったんだろうが…)

 

 

 

みんなから「ねえさん、ねえさん」と慕われ

嫁いだ先の苦労や悩みが多ければ多いほど

母は、頼りにされる存在になっていった。

 

 

 

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嫁入り物語:episode 6

ファッジの嫁入り物語:episode 6

 

 

 

ep6-1

 

 

 

しかし、父親の言ったことは間違っていなかった。

親族が全員、教員か公務員だった抹茶家では

酒屋を営んでいるココア家は未知との遭遇だった。

 

 

だから、私の叔父が現役の小学校の校長先生だと知ると

本当に喜んでいた。

内心「そんなの関係ねぇ」と思っていたが

わざわざ口にはしなかった。

 

 

そして、私の結婚にもう一人強力な後ろ盾がいた。

そう、あのアニキだ。(アニキを知らない人は→誰似?

私が短大でアニキの教え子だったと知るやいなや

すぐ抹茶家から確認の電話が入ったそうだ。

 

 

ep6-5

 

 

と、アニキのリップサービスのおかげで、

私はバニラクリームの結婚相手として、

抹茶家に認められたようだ。

 

 

しかし、そのアニキが自ら…

 

 

ep6-6

 

 

アニキは知っていた。

バニラクリームが逃げても逃げても

母と叔母から逃げ切れず、いつももがいていることを。

 

 

逆にその呪縛から、引き離そうと

アニキは大学受験を指導したり、就職先を紹介したりしたが

やはり2人はクリームの後ろをいつもついて回っていた。

しかし元をただせば、アニキも母親の知り合いの先生に頼まれて

紹介された家庭教師だったわけで

何もかも母親の手のひらの上だったとも言える。

 

 

 

ま、そんなこんなで両家の初顔合わせの日がきた。

場所はちょうど中間地点にある高級料亭のお座敷。

 

 

ep6-2

 

 

 

この時は、母親同士熱心に話をしていたが

話のほとんどが、お義母さんの生い立ちと嫁ぎ先の話に

終始していたらしい。

(詳しくは お嬢登場 お嬢登場2 お嬢退場 を読んでね。)

 

 

 

 

ep6-3

 

 

 

と、結婚までの道のりは

ルンルンの恋愛中とはくらべものにならないほど

エネルギーのいることだった。

 

 

(続く)

 

 

 

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嫁入り物語:episode 5

ファッジの嫁入り物語:episode 5

 

 

 

ep5-1

 

 

 

いろんな思いが錯綜したおばさんだが

とにかく本人に確認。

 

 

 

ep5-2

 

 

 

ホテルの打ち合わせには、2人で何度か行っていたので

まさかバニラさんが家族に内緒にしていたとは

思いもよらなかった。

で、私はその事実を知らないまま

バニラさんの実家へ初めて訪問することになった。

 

 

ep5-3

 

 

 

バニラさんからは、母親は自分が2歳の時に離婚し

その後市役所に勤めながら、女手ひとつで育ててくれた

という話しか聞いてなかった。

 

 

 

しかし家には年配の女性が4人と男性が1人。

この人たちが、どういう人かという説明もないままに

私は家族構成から両親の仕事から出身地から学歴から

いろいろと聞かれた。

 

 

滞在時間は1時間ほどだった。

 

 

 

ep5-4

 

 

 

内心私は、私の家族がバニラさんを温かく迎え入れたように

私もバニラ家では、大歓迎してくれるものだと思っていた。

母一人子一人の家庭なら、なおのこと

家族が増えることで

より楽しいひとときが一緒に過ごせると思っていた。

 

 

ところが、招かざる客という感じだった。

本当にどんだけおごっているんだ、私は…

 

 

 

ep5-5

 

 

 

ほっとしたら、涙が出た。

 

 

 

この追いかけて来てくれたおじさんは

お義母さんの4人姉弟の末っ子の弟さんだった。

私はこの時のこの言葉にとても救われた。

てか、このおじさんがいなければ結婚してなかったかもしれない。

 

 

結婚は当人同士がちゃんとしていれば

その家族なんか後からついてくるものだと思っていた。

でも、違っていた。

 

 

結婚後も、私はこのおじさんにとてもお世話になった。

いつも私の味方になって嫁姑の間に入ってくれた。

しかし、残念ながら四年前に癌を患い他界された。

3人の娘さんがいて、末娘さんが私と同じ年だ。

そのせいか私のことも、最後まで気にかけていてくれた。

私のもう一人のお父さんだった。

 

 

 

(続く)

 

 

 

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嫁入り物語:episode 4

ファッジの嫁入り物語:episode 4

 

 

そして、私たちの交際は順調に進み…

 

 

ep4-1

 

 

私の家族は皆、バニラさんが大好きで

1日も早く結婚することを楽しみにしていた。

 

 

しかし別の角度から見れば

仕事とバイクしか興味のなかった頑固娘を

よくぞ嫁にしようと決心してくれた(泣)

ぐらいかもしれない。

 

 

さて、その頃抹茶家では…

 

 

ep4-2

 

 

両親を看取り、定年を迎え、やるだけのことは全てやった。

あとは一人息子の行く末だけが心配な2人だった。

しかし、30を過ぎた息子からはなんの連絡もなく

掃除と洗濯だけが唯一の楽しみの2人だった。

 

 

しかし、そんな静かな毎日を打ち砕く

運命の電話がかかってきた!

 

 

ep4-3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ep4-4

 

 

(続く)

 

 

 

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嫁入り物語:episode 3

ファッジの嫁入り物語:episode 3

 

 

忘れもしない、付き合い始めて

初めてのクリスマスイブ。

 

 

ep3-1

 

 

私から言わないと、万事この調子だった。

もちろんクリスマスサプライズもなく

大渋滞の中、車でさまよう2人。

案の定、どこへ行っても…

 

 

ep3-2

 

 

それこそファミレスまで満員だった。

 

 

ep3-3

 

 

おい(汗)。

 

 

本当にダメダメなクリスマス。

普通のカップルなら、この日を境に別れていることでしょう。

しかし付き合いだけは長かったので

妙に所帯染みてて、それでギクシャクすることはなかった。

 

 

「ここ、すいてるよ。」と見つけたお店は…

 

 

ep3-4

 

 

本当に今日はクリスマスイブなのか、と

疑いたくなるほで店内は静かだった。

しゃべる声が響き渡るためオチオチ愛も語れない。

なべのグツグツという音がBGMだった残念なクリスマス。

 

 

でも恋愛中はそんなところも

「飾らない人ね」といい方に解釈されるから不思議。

 

 

そしてその頃、ダンナは公団で一人暮らししていた。

築年数がかなりありそうなその建物は

私が想像していた憧れの一人暮らしとは

かなりイメージが違っていた。

 

 

しかし…

 

 

ep3-5

 

 

 

なんと、こんなところでサプライズ!

 

 

 

ep3-6

 

 

突然の訪問にも関わらず部屋がむっちゃくちゃきれいだった!

こっそりのぞいた押し入れの中も

びしっとアイロンをかけたシャツが4〜5枚かけてあり

古い建物だが、その室内には完全無欠の潔癖オーラが

ぷんぷんに漂っていた。

 

 

ep3-7

 

 

 

と、謙遜していたが、これは違う。

ほこりひとつ、手あかひとつないのだ。

ダンナの背景に、目には見えない大きな何かが存在する。

 

 

ダンナの後ろに誰かいる。

ダンナのバックに何かいる。きっといる。

 

 

……

 

 

……

 

 

……

 

 

 

_ep3-8

 

 

いた。

 

 

後で聞いた話では

週1ペースで2人は掃除と洗濯に通っていたらしい(汗)

 

 

(続く)

 

 

 

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嫁入り物語:episode 2

ファッジの嫁入り物語:episode 2

 

 

 

20年前は、今では想像もつかないほど

仕事が次から次へと舞い込み、残業の日々だった。

 

 

 

ep2-1

 

 

 

しかし、仕事は楽しいし上司は恋人だしで>こら。

会社で遅くまで働くのは、全く苦痛ではなかった。

そして、帰宅時間が遅くなると…

 

 

ep2-2

 

 

な〜んて、声をかけられたりするんだけど…

 

 

ep2-3

 

 

と、社内のみなさんは何のお気遣いもなく割り込んで来た(笑)

そして毎日のようにみんなで残業し、飲みに行き、遊んだ。

最後はダンナが全員を自分の車に乗せて

駅や自宅まで送り届けていた。

 

 

でも、いつも1番最後に送り届けてくれるのは私だった。

 

 

 

ep2-4

 

 

2人になると、いろんなことを話した。

デートらしいデートはほとんどなかったが

あの頃はこれで十分だった。

 

 

それでも物足りないときは…

 

 

 

ep2-5

 

 

と、当時夜中の2時頃までやっている

小さな本屋さんに寄った。

 

 

ep2-6

 

 

しかし、お互い自分の好きな本を黙々と読むだけ。

でも、ここで料理の本やインテリアの本を読んでは

私なりの花嫁修業をしていた(笑)

この頃は、私がどんなに帰宅時間が遅くなっても

「バニラさんと一緒だよ」と言えば親は安心した。

 

 

 

しかし一方で

 

 

ep2-8

 

 

 

と、カヨコおばさんも交えて本人不在の

話し合いが続いていた。

 

 

(続く)

 

 

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嫁入り物語:episode 1

ファッジの嫁入り物語:episode 1

 

 

 

 

ep1-1

 

 

 

20年前、このプロポーズから私の「嫁入り物語」が始まった。

ここまでのいきさつはブログ「7人家族の真ん中で。」より

<本日はお日柄も良く>

1〜9話でチェケ!してね。

 

 

 

ep1-2

 

 

 

当時の私は浮いた話のひとつもなかったので

母はずいぶん驚いた。

 

 

 

 

ep1-3

 

 

 

 

当時、「女性はクリスマスケーキ」と揶揄されていた。

25を過ぎると売れなくなるというのだ。

(今では思いもつかないことですが。)

姉は24歳で結婚していたが、

私は26歳になってもその気配いがなく、母も心配していた。

 

 

世はバブル景気で賑わっており

女性の仕事は「こしかけ」で、素敵な男性を見つけたら

みんなに祝福され寿退社をすることが花道とされていた。

しかし反対にDCブランドの服を着こなし

自立したキャリア志向の女性も急増していた。

 

 

私も自分の仕事が一生続けられるようにと道を選んできた。

だから母も

「クリームさんとなら、きっと結婚と仕事の両立ができるわ。」と

諸手を上げて喜んでくれた。

姉は

「人気のホテルウェディングは予約が1年後までいっぱいだから」と

とにかく早く申し込むことをすすめた(笑)

 

 

 

一方、その頃バニラ家では…

 

 

 

ep1-4

 

 

 

 

子の結婚を心配するところまでは同じだが

少々両家には温度差があるようだ。

 

 

(続く)

 

 

 

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