手術のお話(完)
完結編です。
どれくらい泣いていただろうか、
ふと、気がつけば…

やっと辺りの様子を伺う余裕もでてきたが…
聞き覚えのある雄叫びが
静かな病棟に響き渡った!
そのまま、2人の看護師さん押さえつけられて
病室へと運ばれて行った。
あまりのリュウの大騒ぎに
「本当に麻酔してもらったのでしょうか?」と
聞いてしまったほどだ。
「では、後ほど担当医がきますので…」と
2人の看護師さんは病室まで野獣リュウを
運ぶと、そそくさと去って行ってしまった。

手術前のあの静けさはどこに?
点滴はひっぱるは、ベッドから降りようとするわ
私にかみつくは、蹴とばすはで
もう、親子ともパニック。
それは、1時間近く続いた。
さすがの私もこんなことは初めてだ。
その後、2度ほど様子を見に来た担当医が
見るに見かねて(?)点滴の中に睡眠薬を入れた。

ここは4人の相部屋だった。
リュウが静かになったのを見計らって
同じ病室の患者さんに
「お騒がせしました。」とお詫びを言った。
みなさん、ニコニコと「大丈夫ですよ。」と
言ってくださった。
中学生くらいの女の子に付き添っていた先輩ママが
「うちの子も麻酔が切れる時に
パニックになって大変でしたよ。
こんな小さいのによくがんばったわね。
でももう心配いらないから大丈夫よ。」
と、暖かい声をかけてもらった。
正直、お医者さんの「大丈夫ですよ。」の言葉よりも
本当に心が軽くなり、励まされた。
そして、落ち着いてから…
と、明るい声で家族に報告できた(完)
↓ギュッ!は、ママへのご褒美。











