壁の華(3)
昨日の記事の続きです。

無事、病院に搬送され
おばさんの本格的な検査が始まった。

さっきまでの喧噪が嘘のように待合室は静かだった。
一般の診察時間も終了し、
あちこちの窓口はカーテンが引いてある。
遠くから聞こえる誰かの足音も
すぐ近くに聞こえるほどだ。
ここは救急外来の待合室。

しばらくすると
看護師さんに呼ばれて、夫婦が立ち上がった。
耳を疑った。
どんなに小さい声で看護婦さんが話をしても
ついつい聞こえてきてしまう。
どうやら、お子さんが救急車で運ばれたようだ。
同じ子を持つ母としては
人ごとではない。
想像しただけで、胸が張り裂けそうになる。
しかし、しばらくするとそこに…

第3の人物が登場。
なんと事実は小説より奇なり。
どうやらこちらが、けがをしたお子さんの
本当のお母さんのようだ。
先に来ていた夫婦は、その子のお友達のご両親のようだ。
遊びに行った先で事故が起こったようだ。
詳しい事故のいきさつまでは、描けないが
お互い相手を気づかいながら
何度も何度も頭を下げ合っていた。

お母さんは、夫婦が見えなくなるまで頭を
下げ続けていた。
そして

また待合室は水を打ったように静まり返った。
不思議な空間に迷い込んでしまった気分だ。
続く…
そして、またハンバーガーの失態を思い出し
一人で赤面する私に
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