卒業式
いよいよ、卒業式の日を迎えた。
しかし昨日までは、いい天気が続いたのに
今朝は、どんよりと曇り空。涙雨が降るか…?
まずは、受付に行くと…

中村先生はリュウが1年生と2年生の時の担任だ。
入学当初リュウは、学校で誰とも口をきかなかった。
家庭訪問の時、家でリュウが元気よく走り回っていることに
先生がびっくりされたのを覚えている。
最初にリュウが絵がうまいことに気づいてくれたのも
中村先生だった。
先生は、それをきっかけに
ぐんぐんとリュウをクラスの中にひっぱりこんでくれた。
絵を描いているリュウの周りには
いつもクラスのみんなが集まっていた。

ケンのクラスの受付には
ケンが3年生の時、担任だった鈴木先生がいた。
ケンもおとなしい生徒だったが
本当はひょうきん者だと気づいてくれたのは
鈴木先生だった。
ケンに友達作りのヒントを与えてくれたのも
鈴木先生だった。

もう、このままでは豪雨の恐れが …
と思ったが

あっちにもこっちにもお世話になった先生がいらして
ついには、米つきバッタのようになってしまった。
いよいよ式が始まった。
卒業式の練習は、学芸会や運動会のそれより
さらに力が入っている。
その厳しさは、メイの時に確認済みだ。
とにかくケンとリュウが卒業式の練習期間中
休むことのないよう、万全の体制でいた。
一糸乱れぬ行進、おじぎの角度、卒業証書授与、
贈る言葉、お礼の言葉、
全てがピーンと張りつめた緊張感の中で取り行われた。

完璧にできて…

とにかく安堵の気持ちでいっぱいになった。
幼稚園の卒園式の時にも感じたが
もうあと1年、在籍するぐらいがちょうどいいのにと思う。
3月生まれのケンとリュウは、同級生の中でもとても幼いから。
でも、泣いても笑っても中学生。
またしばらくは、みんなの後ろを小走りでついていく
ことになると思う。
そしてその後ろを私も冷や汗をかきながら
走っていくことになると思う。
一緒にがんばろうね。
↓別れの春、始まりの春。










