誰似?(2)
今日のお話は昨日の続きです。

なんと自ら、己の存在を否定!
この発言からもわかるように
お義母さんの子育ては成功した(?)といえる。
とにかく厳しかったそうだ。

身の回りのことから箸の上げ下げまで、
とにかく、こと細かくしつけられた。

今でこそカラーランドセルも当たり前だが
当時、茶色のランドセルは奇異だった。
高級皮革の特注ランドセルは
みんなのようなツヤもなくペチャンコだった。

特に勉強は厳しかった。
どんなにがんばっても、ほめられた記憶がない。

叱られる時のセリフはきまって、これだった。
「父親がいなくて、あんたは幸せだ。」と
言われているようで、幼いながらに
「なんか違う」と思っていた。

本当に言われた意味がわからなくて、おふくろに聞いた。
おふくろは血相を変えて
ぼくの手を引いて友だちの家にどなりこんだ。
そのおふくろの剣幕で、事の重大さを知った。
自分の境遇は相当ほかとは違うらしい。
(つづく)
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