第1回 前編: ココア・ミルクさん

バニラ:
みなさんこんにちは。

「突撃!となりのお嫁さん。」の時間がまいりました。

記念すべき第1回目のゲストは、じゃじゃ〜ん、この方です。

ココア:
初めまして。バニラファッジの姉のココアミルクです。

いつも妹がお世話になってます。

バニラ:
「嫁日々」企画で、いろんなお嫁さんを取材することになったんだけど、

まず最初は取材しやすい身内から…

ココア:
はい。なんでも聞いて。
バニラ:
実は今回、「お嫁さん」と言うより「跡取り娘」にスポットを当てたいと思ってます。ではまず馴れ初めを教えて…と言っても私知ってるよ。お義兄さんは中学校の時両思いだった人だよね。
ココア:
うん?(笑)もともと同級生で仲はよかったけど、

連絡とるほどではなかったかな。当時は携帯もなかったしね。

彼は仕事柄転勤族だったけど、

たまたま勤務先が地元になって実家から通勤していた時に、

仕事帰りのOLな私と10年ぶりの再会をした。

それからは、まぁトントンと…。

 
バニラ:
で、交際も順調に進み、

自分がココア家の跡取りを意識しはじめたのはいつ頃?

ココア:
それは、彼と付き合うよりもずっと前から。

親戚中から

「大丈夫大丈夫。ミルクがちゃんといい婿をとるから、ね。」

と言われ続けていた。

高校の進路相談の時に、

「英文科に進みたい。海外に強い憧れを持っている。」と話すと、

担任までが

「何でもいいけど〔←この無責任な言葉は今も忘れられない〕、

お前は跡取りだから、いづれ家を継ぐことを
第1に考えないとあかんぞ。」

と言い、夢をこわされた。

 
バニラ:
えーーっマジ!?何もかも初耳なんだけど。
ココア:
そうよ。私だってそう言われるたびに、

「絶対跡継ぎにはならない!」と

意思を固めていたんだから。

だから私は「嫁ぐ」のが憧れになり、

「絶対、嫁に行くから覚悟しておけ!」

と折に触れて両親には話していた。

バニラ:
そして、いよいよお義兄さんとの結婚も秒読みになって…
ココア:
両家が顔をそろえた時、やっぱり跡取りの話題になったのよ。

次男と長女の結婚だったから、

お父さんとしては絶対にお婿さんに来てもらいたかった思う。

家業も三代続いていたしね。

でもその時、お父さんが「2人姉妹なので、

もともと2人とも嫁にだすつもりだった。」と、

見栄をはったのよ(笑)

バニラ:
わー!本当にお父さんって、ええ格好したがるよね(笑)
ココア:
で、その言葉を受けて彼のお父さんの言った言葉が

今でも忘れられないんだけど…

バニラ:
うんうん。
ココア:
「家というのは継ぐべき人が継いでこそ、代々守られる。

我が家には長男がいて、

ココア家には長女のミルクさんがいる。

長男・長女はそういう立場を担って生まれてきています。

継ぐべきひとが守らずに、次男や次女が継いでは、

その「家」はかならずダメになっていく。

うちは長男が継ぎます。

どうか息子は婿にして「ココア」の家を守ってほしい。」

と言われた。

今は亡き彼のお父さんだけど、

本当に優しい人で威張るでもなく奢るでもなく、

ひょうひょうと私と私の両親にそう伝えた。

バニラ:
お義兄さんのお父さんは、

いつも静かにニコニコしている人だったよね。

でもそのエピソードは昭和の頑固親父そのものだね(笑)

ココア:
家を守るのは、次男でも次女でもいいと思う。

特に今の時代、なんで代々家を守らなきゃいけないのか!

っていう考えは当たり前にあると思う。

長男・長女が継がないとうまくいかないなんて、

何の根拠があるのかよっ!って思う人も多いはず。

バニラ:
でも、私も実家の跡継ぎは考えたこともなかったなぁ。
ココア:
本当に全くなんの根拠もないけど、

この時のお義父さんの言葉は

不思議なことにすっと納得できた。

かつて親戚のおばさんや担任から「跡継ぎ」を言われる度に

反発するばかりだった私なのに、

この時は「私が後を継がねば!」って素直に思えた。

バニラ:
私の知らないところで、そんな「ココア家」存続の

大きなうねりがあったとは…(汗)

ココア:
お義父さんのこの言葉は「おかしい!」と

いう人が多いと思うけど、

今、親族やファッジがここは自分が生まれ育った所として

いつでも帰ってこられる家になってる事に誇りを持っている。

由緒正しい家柄ではないけど、

先祖が納得してくれる家をキープできてる事に満足している。

古臭いかも知れないけど、

これからも家を守る立場でいこうと思ってる。

バニラ:
本当に我が家はたくさんの人が集まるよね。

親戚に限らず居心地がいい(笑)。で、この先は…

ココア:
うちの子ども達は、息子より娘の方がしっかりしているけど、

やっぱり長男に「ココア」をついでもらう!

「あんたは長男だからね!」的な話は、

折に触れ話すようにしている。

バニラ:
あっちゃんの反応は?
ココア:
最初に話した時に

「え〜跡継ぎはミサだと思ってた(←妹に両親が

期待していると思ったというようなニュアンス)」

と言った。でも、なんか嬉しそうだったよ。

 
バニラ:
そしていよいよ結婚が決まったけど、同居はいつからだったっけ?
ココア:
結婚当初は、彼も私も会社員だったから、

2人の通勤に便利な所でアパート暮らし。

でもある日、180度違う家業の

酒屋継ぐことになって、同居がスタート。

バニラ:
その時、私はまだ独身でぬくぬくと自宅通勤してたよね。

お義兄さんは気さくで

一緒に生活してて気をつかうこともなかったけど、

そろそろ私は…と感じていた。

結局、嫁ぐより先に一人暮らしを始めて

家を出たのはその1年後くらいだったかな?

さて、世間では嫁vs姑があるけど、婿vs舅問題はある?

ココア:
あ〜それはないね。

家事の共有がもめる原因じゃないかと思う。

むしろ私がいつまでも娘なので、

つまらない事で叱られてばかり。

子供のしつけがなってない!とか、

玄関の靴がそろってない!とか、部屋が汚い!とか

バニラ:
あ、それは嫁いだ身でも一緒一緒。

娘じゃなくても叱られる(笑)

ココア:
でもま、娘だからね。適当に聞き流してます。
バニラ:
こっちは娘じゃないから、聞き流せない(汗)

じゃ、最後に跡取り娘がうまくやっていくコツを。

ココア:
うちは自然体だからね。

もめる時は、だいたい頑固じじいと私の親子げんか(笑)。

彼は亡くなったお義父さんのようにひょうひょうとしてて、

ずっと私より世渡り上手。

地元の商店街も消防団も学校のPTAも

積極的に参加してくれて、感謝している。

いいお父さん。

跡取り娘にコツなんかない。

バニラ:
一人娘が増えた昨今、
養子婿さんの需要は増えると思うけど
何かアドバイスがあったら。
ココア:
娘が両親を大事にするように、息子だって両親は大事。
たとえば息子が母親を大切にすると
「マザコン」呼ばわりをされるのは気の毒だと思う。
一人息子も増えるわけだから、
それぞれの家を守れるスタンスがあるといい。
家族が繋がっているって大きな力になるから。
 
バニラ:
ありがとうございました。おっと、まだ帰らないで。
後半は「突撃!となりの得意料理」のコーナーに急遽決定。
なにかオリジナルレシピを紹介してほしいんだけど。
ココア:
う~ん、じゃ、得意の中華料理で。
バニラ:
おお!素敵。お願いしま~す。
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