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手術のお話2
今日の記事は昨日の続きです。
手術の日は、保育園が冬休みに入った初日にした。
これならクリスマスは楽しく過ごせそうだ。
しかしまず、その1週間前にも病院へ。
待つこと10分。
予防接種の時など、涙目のリュウだが
一人診察室に呼ばれ、りっぱに術前検査を受けて来た。
オロオロしていた私はうれしい肩すかし。
そして、手術当日…
待つこと20分。
身体の状態はいたって良好なので
名前を呼ばれてトコトコと1人診察室に入ったが
ああ、今度は点滴。
しかし負けずに戻ってきた。
手術室に入る時、最後にリュウと目が合った。
彼はあまりにもおとなしすぎた。
いっそ泣いてくれたら、と思うほどだ。
で、私は…
こんな所で泣いても、全く意味がないのだが
最後までじっと我慢していたリュウの事を思うと
はらはらと涙が出て来て止まらなかった。
ちなみに、全身麻酔と聞いていたので
手術室に運ばれる時は眠っているのかと思ったが
そうじゃなかった。
最後までぱっちりと目を開けていたので
本当につらかった。
(続く)
↓早く「がんばったね」ってギュッとしたい。
手術のお話(完)
完結編です。
どれくらい泣いていただろうか、
ふと、気がつけば…
やっと辺りの様子を伺う余裕もでてきたが…
聞き覚えのある雄叫びが
静かな病棟に響き渡った!
そのまま、2人の看護師さん押さえつけられて
病室へと運ばれて行った。
あまりのリュウの大騒ぎに
「本当に麻酔してもらったのでしょうか?」と
聞いてしまったほどだ。
「では、後ほど担当医がきますので…」と
2人の看護師さんは病室まで野獣リュウを
運ぶと、そそくさと去って行ってしまった。
手術前のあの静けさはどこに?
点滴はひっぱるは、ベッドから降りようとするわ
私にかみつくは、蹴とばすはで
もう、親子ともパニック。
それは、1時間近く続いた。
さすがの私もこんなことは初めてだ。
その後、2度ほど様子を見に来た担当医が
見るに見かねて(?)点滴の中に睡眠薬を入れた。
ここは4人の相部屋だった。
リュウが静かになったのを見計らって
同じ病室の患者さんに
「お騒がせしました。」とお詫びを言った。
みなさん、ニコニコと「大丈夫ですよ。」と
言ってくださった。
中学生くらいの女の子に付き添っていた先輩ママが
「うちの子も麻酔が切れる時に
パニックになって大変でしたよ。
こんな小さいのによくがんばったわね。
でももう心配いらないから大丈夫よ。」
と、暖かい声をかけてもらった。
正直、お医者さんの「大丈夫ですよ。」の言葉よりも
本当に心が軽くなり、励まされた。
そして、落ち着いてから…
と、明るい声で家族に報告できた(完)
↓ギュッ!は、ママへのご褒美。